恥ずかしながらアメリカで一時停止違反で捕まってしまいました。
不注意だったのですが歩道のあるSTOP サインを適当に止まって進もうとしたら 霧がかかっていてランニングしている人を見逃していて歩行者に気付きませんでした。
いきなりだったので止まることもできなかったのですが、3秒後に後ろから警察がサイレンを鳴らして追いかけてきました。
「警察に止められたときはどうすれば良いか。」「チケットを切られた後はどうすれば良いか。」「罰金の払い方は?」「裁判所に行かなきゃいけないの?」「点数は大丈夫?」など実体験をもとに説明をしていきたいと思います。
警察に止められたら下りずにハンドルに手を置いて待機する
警察がサイレンを鳴らして追いかけてきたら 安全なところで車を寄せて止まります。
車から降りずに車のハンドルに手を置いて警察が来るまで待ちましょう。
ダッシュボードの中の保険証や鞄の中の携帯電話を取り出そうとしないで下さい。
逃亡をしようとしたり、銃を取り出そうと勘違いされて銃を発砲されることがあります。
警察は車のナンバーで情報を警察署に確認してから降りてくることがあります。
警察が5分くらい降りても来なくてもハンドルに手を置いて待ちましょう。
警察が降りて来たら保険証と免許証の提示を求められます。
そこで初めてダッシュボードを開けて良いから警察に確認しましょう。
ちなみにダッシュボードは日本語だと助手席の前のボックスを示すことが多いですが、英語だと自動車のメーター類のことです。
なので
「Can I open a box in front of the passenger seat?」
(助手席の前のボックスを開けて良いですか?)
と確認しましょう。
保険証と免許証を提示したら車の中で少し待っているように言われます。
警察官が全く違うことを言っていたら反論しても良いですが、違反を増やす警察官がいるそうなので素直に認めましょう。
交通違反のチケットを発行して戻ってきます。
警察官とその場でトラブルになるより大きな間違いがなければ認めましょう。
チケットの右側を見ればわかりますが
セクションA 罪を認めるか(Plea of guilty)
セクションB 罪と認めず裁判所で交渉するか(Plea of not guilty)
を選択できます。

チケットに罪を認めるか認めないかにチェックして 交通裁判所(TVA)に直接持って行くか郵送しましょう。
罪を認めれば 交通違反の規定通りの罰金と点数が加点されます。
罪を認めなければ 交通裁判所に出廷し交渉人に弁解、交渉ができます。
裁判所に出廷した場合は私のような軽微な違反だと違反点数を減点するかわりにお金を多く払うことが多いそうです。
例)
交通違反の罰金150ドル → 罰金75-150ドル + 裁判所手数料 75-150ドル
交通違反点数 3点 →0点
違反点数が次回の保険料に関係するので アメリカ人は裁判所に出廷するのが普通だそうです。
年間1点で300ドル、3点で900ドル上昇するそうです。
ちゃんと調べてから提出すればよかったと後悔しています。
裁判所に出廷し交渉したときも罪を認めずに戦う方法もあります。
逮捕した警察官と自分で違う日に裁判所に行き裁判することになります。
裁判をする場合は州によって警察官がくる可能性が大きく異なるので調べてから裁判に持ち込むか考えましょう。
ニューヨークの場合は80%くらいの可能性で警察が出廷します。
警察官が出てくるとよっぽどの証拠がない限り負けるそうですが、警察官が来なければ自分の勝ちです。
警察官も自分が勝てそうもない時は来ないみたいです。
裁判所の返事で罰金と違反点数が決まる
私は罪を認める にサインして郵送しました。
備考のとこにアメリカに来たばかりでお金ないので罰金を減額して欲しいと記載しました。
ただ結局保険料が値上がりするので交通裁判所に行って交渉するのが一番お金の節約になったんですけどね。
裁判所の返事に罰金と違反点数が記載されています。
罰金はクレジットカード、インターネット、小切手などで支払いする事ができます。
ちなみにニューヨーク州は交通安全講習 Point and Insurance Reduction Program (PIRP) を受ければ4点までは違反点数を減点してくれます。
コロナの影響で全てオンラインで受講でき 6時間の講習で26ドル です。
交通安全講習を受ければ違反点数は減点されますが 翌年の保険代は上昇してしまうようです。
つまり アメリカ人のように裁判所で交渉して違反点数を減らしてもらうほうがよい みたいですね。
交通安全講習は違反点数が決定してからでないと帳消しにならないので注意してください。
ニューヨークでの交通違反の違反点数
最後にニューヨークでの違反点数について説明したいと思います。
スピード違反 | |
1~10マイル | 3点 |
11~20マイル | 4点 |
21~30マイル | 6点 |
31~40マイル | 8点 |
41マイル以上 | 11点 |
危険運転 | 5点 |
スクールバスの追い越し | 5点 |
運転中の携帯電話の使用 | 5点 |
前の車に近づきすぎ | 4点 |
危険な追越し、車線変更 | 3点 |
信号無視、サインの見落とし | 3点 |
優先権の侵害 | 3点 |
踏切での違反 | 5点 |
交通現場からの立去り | 3点 |
チャイルドシート違反 | 3点 |
免許取得後 6か月以内は4点以上の違反で60日間の免停になってしまいます。
その期間がすぎると18か月で12点以上の違反で免停になります。
まとめ
交通違反をしたら
- 警察が来るまで車の中でハンドルに手を置いて待機すること
- 素直に警察の指示に従うこと
- チケットには NOT Guilty にサインしてで交通裁判所に提出
- 交通裁判所に出廷し違反点数の減点を交渉する
手数料は取られてしまいますが裁判所ので交渉して違反点数も減らせるのは This is America って感じですよね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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