今では海外留学や海外赴任・駐在で携帯電話が必須です。できれば日本で用意して行きたいですよね。
今回私はアメリカのニューヨークに2~3年行くので長期にアメリカで携帯を使用する人が一番良い方法を調べていきたいと思います。
数年前の駐在の人は圧倒的にソフトバンクのアメリカ放題を使用する人が多かったです。
先輩たちも半分くらいはソフトバンクをそのまま使用していました。
しかし今では海外に力を入れている楽天モバイルやahamoがあるので現時点での最新の情報を比較してみました。
もちろん日系MVNOのハナセルやH2Oと提携しているイエローモバイルやアメリカ携帯屋、アメスマなども比較していきます。
※2021年5月現在の情報ですのでご自身で申込前に確認をお願いします。
アメリカの携帯電話会社・通信キャリア事情
まず最初にアメリカには3大携帯電話会社・通信キャリアがあるので頭に入れて下さい。
都会に行くのか郊外に行くのかで通信キャリアを決めなきゃいけないからです。
- Verizon Wireless(ベエライゾン ワイヤレス)
- AT&T
- T mobile(2020年5月Sprintと合併)
この3大通信キャリアのどこを使用しているかによってカバーしている範囲が異なります。
一番カバーしている範囲が広いのがVerizonです。郊外や国立公園でも使用が可能です。
AT&Tも範囲は広いもののVerizonには及びません。郊外でも大きな不便は感じないそうです。
T mobileは都市部では問題ないものの郊外では電波が入らないところがあるようです。アメリカでも郊外の田舎に行く人は注意が必要です。
なのでカバーする範囲は
Verizon > AT&T >>> T mobile
というイメージです。
ただT mobileが範囲は狭いですが値段が手ごろであるため最近ではT mobileが一番伸びています。
アメリカで携帯電話を使用する方法
アメリカで長期で使用する場合は大きく分けて以下の3つの方法があると思います。
- 現地の3大キャリアやMVNOと契約
- 日本のキャリアをそのまま使用
- 現地の日系MVNOと契約
それぞれのメリットとデメリットをあげていきましょう。
ちなみにMVNOとは日本で言う格安SIMのことで大手3大キャリアから回線を借りて提供している会社のことです。
あと日本のキャリア以外は基本SIMフリーの携帯電話を使用することを前提としています。
SIMフリーっで何?っていう人は先にこの記事を読んでください。 ↓↓↓
現地の3大キャリアやMVNOと契約
現地の3大キャリアやMVNOとの契約は月額料金(ポストペイ、後払い)とプリペイド方式(前払い)があります。
月額料金で契約するには基本はSSN(ソーシャル セキュリティー ナンバー)が必要です。
パスポートでも可能ですが約1年分の料金である5000~7000ドルをデポジットとして要求してきます。
もちろん解約時に返金されるとのことですが怖いですし初期費用は安い方が良いですよね。
プリペイド方式はあらかじめ必要な分だけお金を払い契約する方法です。
アメリカでは着信にもお金がかかるため発信も着信もほとんどないし、通信もほとんどしない人にはおすすめです。
ただアメリカは日本に比べ電話番号を使いまわす頻度が高いため、前の持ち主宛の電話やショートメール、宣伝の迷惑電話が多く、思ったより消費してしまいます。
私の携帯にも週2〜3回間違え電話や宣伝電話がかかってきます。
現地で契約するメリットは契約プランの豊富なことと一番コスト面でお得です。
アメリカ現地の携帯番号の取得もできます。
アメリカではライン等のアプリを使用して連絡するよりSMSで連絡するのが一般的なため現地の電話番号は意外と重要です。
デザリングする人や20GB以上使用するような人は3大キャリアと相性が良いです。
格安のMVNOはあまり使用しない人におすすめです。
アメリカでも格安MVNOはたくさんありますが必ず3大キャリアのどこの通信キャリアから電波を借りていますので値段だけでなくどこの通信ネットワークかも考えて契約しましょう。
デメリットは契約もトラブルが起こった際も英語でやりとりが必要です。
3大キャリアは店舗がたくさんありますが、格安MVNOは店舗がなく電話やチャットのみでの対応のところもあります。
日本から契約も難しくアメリカに入ってから契約しなくてはならないです。
日本でも原則使用不可です。
私は日本で用意したかったので選択肢に挙がりませんでした。
英語に自信ある人や2年以上アメリカに滞在予定の人はオススメだと思います。
ちなみにアメリカでもナンバーポータビリティは簡単・無料なので契約手数料無料のハナセルに申し込んで現地に行ってから変更の方が日本から出発するときに心配じゃないかなぁと思います。
日本のキャリアをそのまま使用
日本のキャリアではアメリカで国際ローミングを比較的安く提供しているのはソフトバンクと楽天モバイルです。
docomo(ドコモ)とauは国際ローミングを使用すると 24時間で 980円、1か月では 29400円にもなってしまうので現実的ではないです。
docomoとauの人は番号を残したいときは電話番号保管サービスを利用するか他の会社に変更をしましょう。
3大キャリアの電話番号保管サービスを紹介します。
docomo | au | SoftBank | |
最大保管期間 | 3年 | 5年 | 5年 |
月額料金 | 電話400円 メール100円 | 372円 | 390円 |
事務手数料 | 1000円 | 2000円 | 3000円 |
保管サービスでなく使用しなくてもNMP(ナンバーポータビィリティー)で楽天モバイルに変更すれば1台目は月額0円で番号保管も可能です。
docomoのahamoは追加料金なしで通信速度制限もなく使用できますが15日間までなので旅行向きです。
ソフトバンク
ソフトバンクはアメリカでは追加料金なしでアメリカ放題を提供しています。
アメリカでの現地電話も通信も原則無料です。多少電話代がかかることもあるため注意が必要です。
今申し込めるメリハリ放題なら各種割引なしで1か月税込7243円です。(2021年5月現在)
通信速度制限は昔は8GBでかかっていましたが現在はHPでは記載がありませんでした。現在は制限はないのでしょうか?
表では8GBとしています。(誰か知っている人がいたら教えて下さい。)
ソフトバンクはAT&TとT mobile の両方の通信ネットワークを使用しているので通信網は問題ないです。
ソフトバンク系のLINEMOやY mobileではアメリカ放題は提供していません。
楽天モバイル
楽天モバイルも追加料金なしで通信は無料です。
電話は日本への電話はRakuten Linkを使用すれば無料、海外への通話は海外通話かけ放題を月額980円で申し込むことができます。
料金も2021年4月から始めたUN – LIMIT Ⅵ 3GBまで1078円、20GBまで2178円、無制限で3278円です。
ただ海外だと通信速度制限が2GBでかかってしまいますので2GBで1078円だと考えてください。
家でインターネットを引いていないと楽天モバイルだけだと少し心配です。
楽天モバイルもiPhoneに2021年5月から対応しましたが海外で着信するときは海外通話かけ放題の対象外になるので注意が必要です。
着信を確認した後にもう一度Rakuten Linkでかけなおしましょう。
アンドロイドを使用すれば問題ありませんが電話に関してもメインの着信用にするのは少し心配です。
アメリカの通信キャリアはAT&TやT mobileなので問題ありません。
個人的には日本の番号を残し、日本人と連絡をとるためのサブとして使用するのがオススメです。
まとめると
ソフトバンク | 楽天モバイル | |
基本料金 | 月7243円 | 月1078円~1078円 |
電話料金 | 基本無料 | 海外電話かけ放題 月980円 |
通信容量 | 8GB | 2GB |
デザリング | ○ | ○ |
日本のキャリア携帯のメリットはなんといっても現在の携帯をそのまま、日本と同じ携帯番号を使用できることです。
もちろん契約もトラブル時も日本語で対応してくれます。
楽天モバイルが2021年4月から始めたUN – LIMIT Ⅵによって楽天モバイルが圧倒的に安いですよね。
日本の一時帰国の時も使用が可能です。
デメリットはもちろん日本でしか契約できません。
ただeSIMだとSIMカードの実際のやり取りがないのでできないことはできないことはないです。
実際、海外でSIMカードからeSIMに変更した際は問題なく変更できました。
アメリカの携帯番号が取得できません。
携帯番号の桁数が違うのでアメリカの通販サイトにも記載できません。
お店でも現地からみれば国際電話となるため嫌がられます。
短い留学の場合は大丈夫ですが目安として3か月以上だと日本のキャリア携帯だけで生活するのは難しそうです。
楽天モバイルに関しては他の記事にもまとめたので読んでみてください。 ↓↓↓
現地の日系MVNOと契約
日系MVNOとは日本で契約ができ、日本で海外SIMカードが受け取れるMVNOだと思って下さい。
現地法人のためもちろんアメリカからでも申し込みが可能です。
日系なのでトラブルも日本語で対応してくれます。一部ですが現地店舗も日本店舗のあります。
現地アメリカの日系MVNOのため現地の携帯電話番号の取得は可能、料金はアメリカドルベースで支払います。
現地3大キャリアやMVNOと日本キャリアのちょうど中間的な存在です。
大きく分けて3つに分類し比較をしていきたいと思います。
H2O Wireless Japan
H2O Wireless Japanはアメリカに在住する日本人向けの携帯サービスとうたっているだけあって日本への国際電話も手厚くサポートしてくれます。
契約をする方法はイエローモバイル、KDDI、アメリカ携帯屋、海外携帯ICHIBA、グローバルプロテクションなどたくさんの代理店が存在します。
日本語で電話サポートはもちろんあります。
さらにイエローモバイルはシカゴ、カルフォルニアのコスタメサの日系スーパーのミツワに実店舗があります。
アメリカ携帯屋と海外携帯ICHIBAは親会社が一緒のようで東京とニューヨークに実店舗があります。
直接H2O Wireless Japanと契約する方法もあるので自分にとってベスト代理店と契約して下さい。
通信網はAT&Tを使用しているのでアメリカの郊外でも問題ありません。
$30 | $40 | $50 | $60 | |
アメリカ国内通話SMS | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
日本固定電話 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
日本携帯電話 | $10相当 | $20相当 | $20相当 | $20相当 |
通信容量 | 5GB | 10GB | 15GB | 30GB |
デザリング | × | × | × | ○ |
HanaCell(ハナセル)
ハナセルはなんといっても低価格からアメリカの携帯番号が持てることが特徴です。
学生留学でお金がない人にはぴったりです。
学校であればWiFiが飛んでいるので通信容量が少なくても問題ありません。
最初の契約手数料が無料なのもポイントで、短期間の人やアメリカに入ってから現地キャリアに変更予定の人にオススメします。
日本への電話も$0.27/分と良心的な値段になっています。
(2022年5月修正 日本への電話はできないと記載していましたが通話は可能です。)
もちろん日本には電話せず親とはライン電話って人は通信料のみです。
ハナセル9.99ドルプランと楽天モバイルeSIMの組み合わせが3か月以内の短期留学には一番オススメなんじゃないかと思います。
日本語で電話でのサポートを受けれますが実店舗はありません。
アメリカの通信キャリアはT mobileを使用しているので都市部であれば問題ありません。
$9.99 | $29 | $49 | $59 | $79 | |
米国内通話 | $0.27/分 | $0.27/分 | 無料 | 無料 | 無料 |
米国内SMS | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
日本へ電話 | $0.27/分 | $0.27/分 | $0.27/分 | $0.27/分 | $0.27/分 |
通信容量 | $0.27/MB | 2GB | 2GB | 6GB | 50GB |
デザリング | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
アメスマ
最後に紹介するのは今勢いにのっているアメスマです。
日系MNVOの中で一番のコストパフォーマンスです。
残念なのはアメリカでの実店舗も電話でのサポートがなく、問合せフォームでの対応のみです。
アメスマは日本への電話もできません。楽天モバイルのeSIMと組み合わせることを強くオススメします。
ハナセルと違って契約時に契約手数料がかかるので、アメリカでナンバーポータビリティを考えている人や短期の予定の人はトータルコストで考えてください。
通信網はT mobileのため都市部にいる人向けです。
ただアメスマはアメスマプランでなくAT&TとVerizonと直接契約を結べるプランもあります。
$25 | $35 | $50 | $55 | |
米国内通話 | 200分 | 無料 | 200分 | 無料 |
米国内SMS | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
日本へ電話 | × | × | × | × |
通信容量 | 2GB | 2GB | 30GB | 30GB |
デザリング | ○ | ○ | ○ | ○ |
私が実際に契約した携帯電話
私が入国時に契約した携帯電話会社はズバリ楽天モバイル と アメスマ$55プランのセットです。
考えることは
- 日本の電話番号を残したいか?
- 日本の固定電話に電話するか?
- 現地の番号が必要か?
- アメリカ国内でどのくらい電話するか?
- 通信容量はどのくらい必要か?
- デザリングは必要か?
私の場合は日本の携帯電話は10年以上使用しているので残したいし、日本の固定電話にかける可能性もあります。
留学の人は必須ではないですが、海外赴任・駐在の人は日本の多くのサポートセンターなどは海外からはフリーコールでなく固定電話にかける可能性があります。
駐在の人は会社が現地キャリアと契約してくれることも多いみたいですが、私はアメリカの携帯番号も必要です。
アメリカで国内でどのくらい電話するかわかないですが最初はたくさんかける可能性があります。
ネットを家でつなげるまで通信容量もたくさん必要ですし、デザリングも必要です。
なので 日本向けに楽天モバイル + アメリカ向け電話と通信用にアメスマ としました。
ただ2台持つのではなく1台です。
どうやって日本用とアメリカ用のスマホ1台にしたかは記事にまとめてるので参考にしてください ↓↓↓
楽天モバイルが出て大きく留学や海外赴任・駐在の人の携帯電話事情が変化したんではないかと思います。
海外での情報は古いこともあるのでいつ書かれたものなのか確認してください。
あまち大きな声で言えないですが ソフトバンクのアメリカ放題はもう時代遅れです。
入国して3か月経過し家にインターネットを引いているため 楽天モバイル + アメスマ$25 に変更しました。
電話もセットアップが終わると200分も電話しません。
楽天モバイルは3GBもいかないので1078円、日本用なので海外通話かけ放題にも加入してません。
海外用にアメスマ$25プランなので2つあわせて携帯代$33だけです。
もちろん楽天モバイルはeSIMにして1台の携帯電話で楽天モバイルとアメスマを契約しています。
このセットは本当にオススメです。

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