集中治療専門医への道のり。専従ってなに?合格率は?

救急・集中治療

集中治療専門医になるための情報が新専門医制度が導入に伴ってどんどん変わっているので先輩の聞いても情報が古いってことがありますよね。

自分も後輩に「集中治療専門医になるには どうすれば良いんですか?」って聞かれたので自分の受験した時のことを伝えたら「先生は今の旧制度よりも前の話ですね」って言われてびっくりしました。

2021年6月現在の情報に新しく更新したのでぜひ参考にしてください。

集中治療専門医とは

簡単に言うとずばり「集中治療を専門とする医師が集中治療医(intensivist)」です。

じゃあ集中治療ってなに?ってことになりますが「集中治療とは外科系および内科系疾患を問わず,呼吸,循環,代謝,脳神経などの重篤な急性臓器不全に対して,強力かつ集中的な治療とケアを行うことで臓器機能を回復させ重症患者を救うこと」だそうです。

集中治療医のバックグラウンドに麻酔科や救急医が多いのは、大手術後や救急患者の管理で集中治療の需要があるからです。

集中治療専門医試験の受験資格

大きく分けると4つに分かれてます。

  1. 基本領域の専門医
  2. 集中治療の勤務歴
  3. 診療実績
  4. 学術実績

となっています。

基本領域の専門医

集中治療専門医の受験資格の1つ目ですが新専門医制度の2段目に当たるのでベースの専門が必要になります。

ただ旧制度は必ずしも新専門医制度の基本領域だけでなく幅広く16学会の専門医が指定されています。

新制度は新専門医制度の基本領域です。

詳しくは集中治療学会のHPを参考にしてください。

集中治療の勤務歴

2つめの基準は旧制度では集中治療専門医研修施設において1 年以上の勤務歴があることと連続して12 週間以上専従歴があることです。

新制度は集中治療専門医研修施設において1 年以上の勤務歴があることと連続して6 か月以上専従歴があることです。

専従時は救急外来や麻酔との兼務、カテーテル検査や手術もできないです。

昔は細かくここまで規定されてなかったのに厳しくなってますね。

診療実績

3つ目は診療実績で、AとBのパートに分かれており、AはさらにL-2とL-3に分かれています

L-2は41項目のうち58例以上L-3 は40項目のうち56例以上の記載が必要です。各項目3人まで記載できますので47%以上埋めればよいです。(集中治療学会では各項目2人の70%と記載されています)

診療実績Aはインフォームドコンセントや気管挿管、人工呼吸器管理など基本的なものから、胸腔ドレーン、電気ショックなどバックグラウンドの診療科によっては行わないものもあります。

診療実績Bは指定の20項目と選択する5項目の25項目を1症例、25症例の記載が必要です。

AとBの同一患者の記載は大丈夫でし、AでもL-2、L-3の各項目の同一患者の記載が可能なので日ごろからマメにメモをしていれば問題ありません。

ただ全て集中治療室で行われたものに限ります。

学術実績

学術実績は論文、学会発表、学会参加になります。

論文は筆頭者として集中治療に関する論文が1本必要です。

旧制度の場合は共著者でも良いのでもう1本、新制度の場合は研究倫理講習の受講が必要です。

学会発表は集中治療学会の総会で1回、他の学会でも良いので集中治療に関するもの1回の計2回必要です。

学会参加は集中治療学会の総会に2回参加が必要です。

旧制度よりも前に受けた自分から考えると制度は必要論文数も減少し受けやすくなっているけど専従歴の規定が厳しくなっているので、学術業績より臨床能力を重視して集中治療専門医の制度を改訂してきてるのがわかるね。

集中治療専門医試験の日程と合格率

集中治療専門医の試験は毎年10月中旬に行われます。

2021年は 2021年10月16日土曜日 です。

2008年~2012年の古いデータしか見つからなかったですが合格率は90.2%です。

その他のデータとしては男性が91.8%、平均年齢は39.2歳(SD 6.2歳)、大学病院勤務が53.8%となってます。

外科系専門医と外科系研修をした人が有意に不合格者が多いそうです。

過去問はe医学会から手に入ります。

問題は難しいので合格率が高いからと言って油断しないで勉強してくださいね。

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