小児科専門医試験の合格まで道のり。合格率は?いつから勉強する?

小児

小児科医になってまず最初に目標になるのが小児科専門医になると思います。

私は恥ずかしいことに一度落ちてしまっています。同じを轍を踏まないように小児科専門医試験合格までの道のりを解説していきたいと思います。

大事なことはしっかりスケジュールを把握することです。

ぜひ私の体験を参考にしてください。

小児科専門医試験の概要と合格率

小児科専門医は

「小児保健を包括する小児医療に関してすぐれた医師を育成することにより、小児医療の水準向上進歩発展を図り、小児の健康の増進および福祉の充実に寄与することを目的とし、所定の卒後研修を修了した会員に対し、試験を実施し資格を認めている。」

日本小児科医学会HPより抜粋

となっています。

簡単にいうと小児科の研修を3年間して、一定の知識を持っていることを小児科学会が証明してくれる証になります。

受験資格は旧制度と新専門医制度後のプログラム研修の2種類があります。

現在はほとんどの人が新専門医制度に登録し、小児科研修プログラムに参加していると思いますので、それを前提に話を進めていきます。

受験するには詳細は日本小児科学会のホームページを確認してもらいたいですが、簡単にいうと3つのことを満たしていないといけません。

  • 小児科研修プログラムに登録し3年間の研修を修了
  • 3年以上の日本小児科医学会の加入歴
  • 査読がある医学誌に論文の掲載

小児科の研修プログラムに参加を忘れる人はいないと思いますが、研修開始時にちゃんと日本小児科医学会に加入することと研修中に査読がある医学誌に論文を投稿しましょう。

医学論文はひとりではできないのであらかじめ指導医に相談し作成していきましょう。論文作成からアクセプトされるまで、だいたい1年程度かかりますので計画的にすすめていきましょう。

論文の投稿先は小児科学会地方会や分科会がおすすめです。例えば、小児救急医学会や日本小児科医学会の東京地方会の論文がそれにあたります。

小児科専門医の合格率は80%前後です。それぞれの合格率は以下の通りです。

  • •症例要約の合格率:97.17%
  • 筆記試験の合格率:81.46%
  • 面接試験の合格率:99.60%

症例要約や面接ではあまり落ちないことがわかります。筆記試験の対策が試験の合否を分けるってことですね。

小児科専門医試験合格のためのスケジュール

小児科専門医試験の用意は大きく分けて、サマリー期間と試験勉強期間と2つのパートにわかれます。

サマリー期間

毎年、日本小児科学会雑誌12月号に専門医試験の告示が発表されます。

サマリー期間はその告示から願書を提出する期間で、主にサマリーを作成する期間です。

期間としては、年末年始~5月31日で、以下のことを行います。

  • 会員証明書の請求(4月末まで)
  • 専門医手帳の指導医のサイン集め
  • サマリー(症例要約)の作成
  • 願書提出(5月末まで)

この期間で一番大変なことはサマリーの作成です。

今までの受験者のアンケート結果からは2月か3月にはサマリー作成を開始しています。4月の終わりにはサマリーをひとまず作成し終えていて、指導医にチェックしてもらう過程にはいります。

サマリーのポイントは30行の中に簡潔にまとめるため「適切な症例選ぶこと=Simple is best 」にあります。

  • 生来健康な患者
  • 典型的な症状で発症し
  • 診断基準に沿って検査・診断が行われ
  • ガイドライン・治療指針に則った治療が行われ
  • 治療反応が良好な症例

外来症例は3例まで可能なので足らない分野(特に血液疾患など)で活用すると良いです。

願書の受付は5月31日消印有効となっているのでぎりぎりになってしまい心配な人は郵便局に直接持っていきましょう。

私は追跡サービスがあり、対面で渡してもらえる郵便局のレターパックプラスを使用して願書を送りました。

レターパックプラスなら郵便ポストの投函することも可能です。

願書の提出順で受験番号が決まるため、2日目の面接は願書を早く提出した人から始まります。早く帰りたい人はなるべく早く提出しましょう。

試験勉強期間

試験勉強期間はもちろん試験勉強をする期間で、サマリー終了後から小児科専門医試験の9月第1土日までです

受験生のアンケートでは6月から開始した人が最も多かったです

私は1回目の受験は試験勉強を開始するのが7月くらいからになってしまったことが不合格になってしまった一番の原因だと思っています。2回目は絶対に落ちることができないのでサマリー提出後にすぐに開始しました。

ならすぐに試験勉強を開始しようと思っているあなた。勉強を開始する前に専門医試験の移動手段と宿の予約を取りましょう。

これも初回の受験の教訓で受験票が届いてから1-2か月前の時点で京都の宿は値段が高いところしか残っておらず滋賀県に宿泊しました。

専門医試験は9月第1土日、会場は京都国際会館です。

当日会場に行きやすいホテルがおすすめです。受験票が届かないと2日目の面接の時間がわからないので時間に余裕を持って予約をとるか、ホテルのみの予約にしましょう。

試験勉強は以下の教材を使用しました。

  • 小児科の成書(標準小児科学、標準小児外科)
  • 100%シリーズ小児科
  • 小児科専門医試験問題集

小児科専門医試験問題集を解きつつ、100%小児科にメモを加えて自分のノートを作成していきました。適宜小児科の成書を読み、知識を補足していました。

この自分だけの100%小児科を何度も見て記憶していました。もちろん試験当日もこの100%小児科だけ持っていきました。

試験当日ですが1日目は筆記試験のみのため普段着でいきました。

大きな会場のため空調の位置によって冷房が効きすぎている席があるそうです。服装で調整できるようにしていきましょう。

男子は大きな問題はありませんが女子トイレは混むため休み時間は早めにトイレに向かいましょう。

筆記試験が終わったら打ち上げをやる大学が多いようです。

試験2日目は面接試験のため9割前後の人がスーツ等のきれいな格好で来ていました。

面接も終わったせっかくなので京都観光を楽しんで帰りましょう。

まとめ

小児科専門医は「小児科の研修を3年間して、一定の知識を持っている」ことを小児科学会が証明してくれる証。

小児科専門医の合格率は80%前後

サマリーは「適切な症例選ぶこと=Simple is best 」が大事

試験勉強は願書提出後にすぐやる。宿を早めにとることも忘れずに。

試験1日目は体温調節できる服装。2日目はスーツ。

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